◆ 白く沁みる煙 ◆

成るようにしかならない

そんな風にいつも考えていたから

君が今遠くにいるのは

仕方がないし、自然なことさ

特に考えることもなく

ここに居ても意味がないし

煙草に火を点けながら歩き出した

もう 君を忘れてる

振り返って最後に一目、なんて

全然思いつかなかったよ

身体は自然と前進してた

確かに

本当に好きだったはずなんだ

「運命の出会いじゃなかった」

なんて

ロマンチックなことは言わないけれど

うまく説明もできないな

煙草はもう3本目

でも、100Mも進んでないみたいだ

考えているうちに足は止まり

いままでにないくらい、君のことでいっぱいだ

月が雲に隠れて

一瞬、何も見えなくなった

ああ 終わってしまったのか

僕は今更

後悔の涙を 零した





2008.08.19UP